ECOかっこいい!
最近、自転車通勤をする人が増えているという。排気ガスとCO2を減らして環境に一役かえる上に、満員電車でぐったりすることもない。しかも、通勤しながら運動ができるのだから、ヘルシーなことこの上ない。環境のために始めたつもりが、いつのまにかメタボ症候群から脱し、気がついたら美しい筋肉がついていた、という人も少なくないそうだ。
何よりうれしいのは、寄り道を楽しめること。風に誘われて未知の世界を彷徨ったり、鳥を追いかけてみたり、路地に迷い込んでみるのもいい。そんなとき、ふと目についたのが、“散走”。南青山のライフクリエーションスペースOVE(オーブ)が提唱している、ゆったりと自転車で散策を楽しむ遊び方の提案だ。早速、OVEを訪ねてみた。

運営母体は自動車部品最大手の株式会社シマノ。ただし、いわゆるショールームとは一線を画した空間づくり。
さりげなく自転車が置かれているものの、「何の店だろう?」と好奇心がくすぐられる。
対応してくださったのは、プロデューサーの有島政彦さん。
「ヨーロッパでは自転車文化が定着し、専用道路も整備されている国もあり、国を挙げてバックアップしている。楽しみ方をきちんと伝え、自転車文化を日本に確立したいと、この拠点をつくり、“散走”を提案しているのです」
初心者も気軽に参加できるようにルートを組み、安全面への配慮も万全の“散走”には、さまざまなコースがある。爽やかに朝の散走を楽しみ、築地で新鮮な朝食をいただいたり、仕事後に夜景を満喫したり、自転車とともに水上バスに乗ってウォーターフロントを散走したり、写真撮影やスケッチを楽しむコースなどバラエティ豊か。いずれも、アドバイザーつきなので、安心。しかも、坂道でもすいすい走れるオートマティックの人気自転車が用意され、手ぶらで参加できるのだ。ミニ散走を体験させてもらうと、実に快適。必死にこぐのでなく、風に乗って走り、自転車を止めて空や景色を眺めたり、胸いっぱいに深呼吸したり。さまざまな発見があり、地球の素晴らしさに一歩踏み込んだ手応えまである。
「“自転車は、走るビタミンだ”とおっしゃった方もいらっしゃいましたよ。自転車は膝への負担も少ないし、急な坂を行かなければ、心臓に負担をかけずに血の巡りがよくなる。大腰筋が自然に鍛えられるので、ポッコリお腹も引き締まっていくんです」と、有島さん。鍛えたい部位に作用するように走り方を工夫すれば、ボディメイキングにも役立ちそうだ。

「OVE」とは、「Opportunity」(機会)「Value」(価値)「Ease」(気楽)の略。散走をはじめ、内外の一流アーティストによるコンサートやイベント、オーダーグッズなど、一歩踏み出して、ワクワクする自分を再発見する心の旅へ誘うライフクリエーションのためのプランが多彩に用意されている。
ただし、自転車といえども、車両。きちんと交通ルールを守り、安全に走ることは基本だ。
「脱ぎ着しやすいレイヤリング(重ね着)で、ヘルメットとグローブもつけるのがベスト。水分補給のためのペットボトルと、途中でカフェなどを見つけたときにお茶が飲めるように小銭を持って出かければいいですね」
さらに有島さんが、こんなアドバイスをしてくれた。
「出発地点から目的地まで、最短距離を走る必要はないんです。ちょっと遠回りでも、自動車が少ない景色のきれいなコースのほうが、快適に散走できる。走りながら自分のお気に入りのコースやお店を発見するのも、楽しみのひとつ。自転車通勤するなら、少しだけ早めに出て、途中で朝食をとるのもいい。そういうゆとり時間を持つだけで、とても爽やかな気分で1日が過ごせるんです」
環境と健康に役立つ上に、さらに癒される。散走を楽しみながら自転車通勤すれば、1日イキイキと仕事にも打ち込めそうだ。

無農薬野菜、カルガモ米、玄米など食材を厳選したランチや、
米粉を使ったケーキも評判の「OVEカフェ」もランチタイムとバータイムにオープン。
Life Creation Space OVE(
エキサイト:佐々木 雅代)
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